チキチキガーデン

シンプルライフを目指して何かしらする記録ブログ

大げさなくらいが丁度いい。あなたは大切な人を守れていますか?


今回のエントリーは腕力に覚えのある男性に向けたエントリーです。
「女の弱さアピールうぜぇ」と思われている昨今、耳にタコかもしれませんが、自分の大切な人のため、ご一読ください。

身も心もマッチョなYさん

数年前、子ども達がステージに立つお祭りの演し物に、保護者として協力していた時のことです。

その場を取り仕切るのは、子供の頃は出演者として何年間もステージに立ち続け、おとなになってもOBとして舞台設営や機材輸送を引き受けてくれるYさん。
重い荷物をものともせず持ち上げ、一人でせっせと舞台を作り上げていく姿は本当にたくましいものでした。

子ども達にも厳しく接し、「挨拶はしっかり。お客さんには感謝の気持ちを!」と教育的に指導もします。

よっぱらいのオジサンがあらわれた!

なんとか準備も終わり、出番まで叱られながら練習を繰り返し、夕方から始まった本番は誰もミスすることなく終えることができました。

お客さんからの反応も上々。
あとは後片付け。子ども達と共にせっせと機材を軽トラに積み込みます。

…と、そこに話しかけてくる年配の男性。
子ども達に「いやぁ、良かったわ。君たち何年生さ?」と親しげに話しかけています。

その右手にはワンカップ。
ほろ酔い気分で、さっきの感動を伝えようとしていますが、子ども達にとっては『知らないオジサン』です。
正直、不審者のようにも感じます。

若干ろれつが回っておらず、フワフワとした雰囲気は酔いの深さを物語っていました。

もちろん、オジサンはただお祭りを楽しんでいるだけの一般市民でしょう。
子どもが好きで、ちょっと話したかっただけ。おそらく放っておいても何も起こらなかったと思います。

ですが気分が良くなって触ってくるかもしれないし、突然、偉そうに説教かましてくるかもしれない。

小さい頃、初対面の親戚のオジさんに、前触れなく高い高いされてギャン泣きした記憶が頭をよぎりました。
父親からは「お前を可愛がってやってるんだから、泣くんじゃない」と言われましたが、相手がどういうつもりかどうかは子どもには関係ありません。

相手に危害を加えるつもりがなくても、突然、触れられるだけで恐怖を感じることがあるのです。
私が動こうとした時、別のお母さんが現れ、そっと子ども達の代わりに答えて会話を引き継ぎ、子ども達を作業に戻るよう促しました。

それを見て、私はそれをヨシと思ったのですが、どうやらYさんにはそうは思えなかったようです。

後片付けも終わり撤収前の反省会で、「喋ってサボっていた人がいた。子どもに悪影響がでるので、今後は控えて欲しい」というような旨の発言。

私が「あれはサボっていたのではなく、子ども達を守るためにやったことですよね?」と援護するも、Yさんにはピンと来ていない様子。

酔ったオジサンから子ども達を遠ざけるため、場の雰囲気が悪くならないよう、代わりにそのお母さんが相手していたのだ。
そう告げると、鼻で笑って「大げさ過ぎる」と一蹴されてしまいました。

鈍感なオトコたち

時折、こういう違和感と遭遇します。

住宅街にほど近い居酒屋で飲んでいた時、ある男性が友人の女性がこの近所に住んでいるからと電話をかけて呼び出し、自らは迎えには行かず。
「暗い夜道を一人で歩かせるのは危ない」と告げると「いや、大丈夫でしょ」と楽観的。
「いやいや、ここ変質者出るって学校からメール来てましたよ」と続けると、「走って逃げれば大丈夫。あいつ、陸上部だったし」と笑ってビールをおかわり。

バイキングで並んでいた時、料理を取っている最中にやたら距離を詰めて、背中にピッタリとくっついてくる男性がいました。
何度か距離を取ったり、視線で牽制したりするも、まったく収まらず。

あまりに不快で列から抜け出し、一緒に来ていた彼氏サンに変な人がいたと告げました。
そうしたら「女性だったから、くっつきたかったんだわ」と。

そういう男はいるし、運が悪かったね…といった様子で、相手にしてもらえず。
顔もうろ覚えでしたし、明確な痴漢行為とも言い切れなかったので店員さんに伝えることもできません。

一緒にいたらそれなりに対処はできたものの、事後報告のため手の打ちようがない。犬に噛まれたと思って…というようなニュアンスでした。

自分が身の危険を感じたことがないから?

「相手に危害を加えるつもりはない」「大げさ」「運が悪かった」

男性に関して身の危険を感じた時、守ってくれるだろうと思っていた人たちは、だいたいこう返してきました。

おそらく明確な悪意、危害を加えようとするわかりやすいメッセージが表明された場合、彼らは身を挺してでも守ってくれるのでしょう。

でも限りなく白に近いグレー───、カラーコードで表すと『#f5f5f5』くらいなら、あいつら白と見なしているようです。
#f5f5f5

この辺に鈍感なのは、日常的に軽度・重度にかかわらず性的な被害を受けたことが皆無なせいだと思います。

そして、もう一つ。
腕力があるせいで、何かあったら拳でどうにかできる人ほど、こういった事象に鈍感なように思います。
(Yさんは前述したとおりだし、父は元自衛官、彼氏サンは職人です)

志村けんがやっている『変なオジサン』のような、わかりやすい見た目で現れる変質者には、それこそ誰も近寄りません。
たいていは『普通の善良そうな市民』を装って、言葉巧みに距離を詰めててくる。

そういった想像力のない人が、無意識に守るべき対象を危険に晒しているかもしれません。

これに対して身近な人への明確な対処法が未だ見つからず、気がついた時に自分がどう感じたのかなるべく冷静に伝え、あとはひたすら自衛するしかないのかな…と思っています。